■世界陸上オレゴン・2日目(日本時間17日・米オレゴン州ユージーン)

世界陸上は2日目が行われ、男子100m準決勝にサニブラウン・A・ハキーム(23)が登場し、世界陸上では日本史上初の決勝進出を決めた。タイムは10秒05、1組3位だったが、3位以下のタイム上位2名に入ったため、このあとの決勝に駒を進めた。また、初出場の坂井隆一郎(24)は2組10秒23の6位で惜しくも敗退。

この日、自身同様予選を9秒台で通過したT.ブロメル(27・アメリカ)とE.マタディ(31・リベリア)と同組となり、さらに11年テグ大会金メダルのY.ブレイク(32・ジャマイカ)、自己ベスト9秒84のA.シンビネ(28・南アフリカ)ら強敵揃いのレースとなった。

サニブラウンは前日の予選同様、出だしに成功し、後半ブロメル、シンビネに抜かれるも何とか食らいつき、3位でフィニッシュ。レース後は「(スタートを)良い形で出れましたが、後半もっとまとめられたかなと。(中盤からは)強い選手は合わせてくる。タイムをもうちょっと上げていければ」と悔しい表情を見せながら振り返った。

世界陸上では同種目初のファイナリスト入りしたサニブラウンは、五輪を含めても1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来の快挙となった。前日の予選では、自己記録に0.01秒迫る9秒98をマーク。日本選手が五輪と世界陸上で出した最高記録の10秒05(16年リオ五輪の山縣亮太と17年世界陸上のサニブラウン)を大きく上回り、「歴史を作りにここに来ているので、(予選を)通っただけでは満足できない。もっともっと上を狙っていきたい」と語っていた。

決勝はこのあと日本時間11時50分から行われる。