まもなく本格的な“花粉”のシーズンを迎えますが、花粉症の症状を初めて自覚する患者が今シーズンは増えるのではないかと、医師が指摘しています。
その理由は『脱マスク』です。

新潟県 長岡市にある耳鼻科クリニックです。

ここ最近、ある症状を訴える患者が増え始めているそうです。
【来院した人は】「何日か前から天気がいいときにくしゃみが出たりとか…いつも2月の終わりとか3月に入ってから症状が出てくるが、今回はもう出ているので、早いかなって」

またこの季節がやってきます。『花粉症』です。
新型ウイルスが5類に移行し、初めて迎える本格的なシーズン…

佐藤浩史 医師は今年、特に心配していることがあるといいます。
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】「新型ウイルス禍の際は皆さんマスクをしていたので、花粉のシーズンに花粉に“ばく露”する機会が減っていたと思う。その中で、気付かずに花粉症を発症している人が一定数いる」

ウェザーニュースによりますと、今年は暖冬の影響で全国的にスギ花粉の飛散が早まる見込みで、新潟県内での飛散量は去年よりも少なくなるものの、過去10年の平均をやや上回りそうだということです。

【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】「私の印象としては(花粉症の受診が)先週から増えてきたなと。昨年よりは早い印象がある」
花粉症になりやすいかどうか調べるには検査も有効だそうです。こちらの検査では、指先から採取したわずかな血液から自分がどの物質にアレルギーがあるか、花粉や食べ物など41項目で調べることができます。

結果は『30分』で出て、その物質にどれくらい強く反応するか、レベル別で表示されるということです。

【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】「今年初めて症状が出てくる人には、まずその症状が花粉症の可能性があるということを認識してもらうことが必要。花粉症だと自分で認識している人には、“初期療法”=薬を早めに飲み始めてもらうことが大切。そろそろかなという頃に飲み始めてもらうと、一番つらい時期に薬が一番効いている時期を持ってこられる」