複数の看護師による入院患者への暴行事件が起きた東京・八王子市の「滝山病院」は1月31日、再発防止に向けて、修正した改善計画を都に再提出し、受理されました。

八王子市の精神科病院「滝山病院」は去年5月、東京都に改善計画を提出しましたが、都は、"再発防止に向けた取り組みが不十分"として見直しを求めていました。

これを受け、「滝山病院」は31日、都の指導や虐待防止委員会の提言などを反映させ修正した改善計画を再提出し、受理されました。

改善計画には、▼後任が見つかり次第、理事長と院長が辞任することや、▼弁護士による相談窓口を来月から開設すること、▼院長が看護部長とともに週に1度、回診を行い、院内や患者の状態を積極的に把握することなどが記されました。

また、多くの看護師が非常勤で働いていて、患者に対する責任感が希薄になっていたことから、▼段階的に常勤の比率を引き上げていくとともに、▼週に4日は働くことができる非常勤の採用を進めていくことなどを約束しています。

都は、「組織改善に向けた方向性が打ち出されている」と評価したうえで、「立ち入り検査等で確認しながら、指導を続けていく」としています。