伝統ある高知市の私立高校で卒業式が行われ、卒業生たちは晴れやかな表情で学び舎を後にしました。

高知市の土佐高校では卒業生や保護者ら大勢が集まり、卒業式が行われました。卒業の日を迎えたのは99回生となる293人です。式ではクラスごとに卒業証書が手渡されたあと、今年度校長に就任した浜田一志(はまだ・かずし)校長が「自律の心を持ち自発的な学びを続け、社会に貢献してください」とエールを贈りました。

今年の卒業生は中学時代からコロナ禍で行事が中止になるなど学校生活に大きな影響を受けました。しかしコロナが5類に移行した去年5月以降、修学旅行や体育祭など通常に戻った行事も多く、生徒たちはたくさんの思い出を作ることができたといいます。

(卒業生 藤本佳子さん)
「この3年間喜びも悔しさもたくさんのことを経験し、今ではそれがおのおののページいっぱいに書き込まれています。私たちのこれから進む道において自分ができる最善を尽くし、周りの人と支え合える人材になるよう努力を重ねていきたいと思います」

大学入試を控え進路が決まるのは少し先という生徒も多いですが、卒業生たちは学び舎での最後の行事に晴れやかな表情を見せていました。