石炭を燃やして走るSL=蒸気機関車の燃料を、一部、植物由来のバイオ燃料に置き換える国内初の実証実験が栃木県で始まりました。

今回、国内初の実証実験が始まった「SL大樹」は、栃木県の日光や鬼怒川温泉などの人気観光地を走る蒸気機関車です。

東武鉄道によりますと、「SL大樹」は運行時だけでなく、メンテナンス中も原則、常に石炭を燃やす必要がありますが、実証実験ではメンテナンス時に使用する石炭のうち4割を国内で初めて、蕎麦殻など植物由来の廃棄物から作られるバイオ燃料「バイオコークス」に置き換えます。

これにより、年間150トンのCO2削減につながる見込みだということです。

実証実験はきょうからおよそ1年間行う予定で、東武鉄道は結果を踏まえ、本格運用を検討するとしています。