二ホンライチョウの繁殖を目指し、富山市からメス1羽が大町市にやってきました。
30日午後1時前、大町山岳博物館に到着したのは、1羽の二ホンライチョウ。
移動専用の箱に入っていたため、姿を確認することは出来ませんでしたが、やって来たのは、2021年7月に富山市のファミリーパークで孵化したメスです。
博物館では現在、オス4羽とメス2羽のあわせて6羽を飼育していて、今回の個体が7羽目になります。
国の特別天然記念物で絶滅危惧種にも指定されている野生のライチョウ。
北アルプスや乗鞍岳など標高2200メートル以上の本州中部の高山帯にのみ生息しています。
環境省によりますと高山帯の植生の変化や、キツネやテンなどの天敵が標高の高いところに生息するようになったことで、2000羽以下にまで減少したとされています。
このため、環境省が中心となって繁殖と放鳥による生息数の回復を目指していて、今回の移動も「繁殖」が大きな目的です。
大町山岳博物館 栗林勇太(くりばやし・ゆうた)学芸員(動物担当):
「上手く繁殖に成功して、次世代を生み出してくれればと期待している」
現在は、冬仕様で真っ白な姿の二ホンライチョウは、今後、環境を慣らしながら、4月から5月にかけてペアを組み、繁殖を目指すということです。
注目の記事
「“離脱して良かった”という声の方が多い」自公連立に“終止符”を打った会談の裏側と「高市総裁は総理になれるのか?」公明・斉藤代表に聞いた【news23】

敗者の脳は語る— マウス社会の「負けグセ」をつくるスイッチを発見! 脳から特定の部位を取り除くと…

【クマ襲撃】被害者の9割が顔面損傷…鼻がなくなり骨は粉砕「体を大きく見せようと立ち上がって…」医師が語るクマ外傷の実態 47歳男性はあの日を境に人生が一変

特集戦後80年「総理所感」は何を伝えたのか 沖縄戦体験者「歴史直視を」

「あの日までのお母さんも死んだ」“たった15分の横着”が奪った夫と日常 1枚800kgの鉄板落下事故 被害者家族が訴え「被害者にも加害者にもさせないために」


乳房再建は “形” でなく “生き方” 取り戻す治療…富山大学で進む乳房再建の最前線

小学生がホームと電車のすき間に…とっさの判断で助けてくれたのは「かっこいいお兄さん」 お礼が言いたい!SNS拡散を通して救助した高校生2人と再会

「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由

「いじめで自殺も考えた…」肌の色や見た目の違いに対し同級生からつらい言葉 タレント副島淳さんに聞くいじめ問題「逃げてもいいから生き続けて」

「よかった、生きている」北アルプスで400メートル滑落し大けが 九死に一生を得た東京都の男性 救助待つこと2日間 雪の中でどう生き延びた?長野
