記録的な大雨に見舞われた宮崎県では河川敷が完全に浸水。緊張が高まる中、気象庁は15日、局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測情報を全国で初めて九州に出しました。

■宮崎では「記録的短時間大雨情報」九州には初の「線状降水帯予報」


15日朝、記録的な大雨に見舞われた宮崎県。雨雲レーダーを見てみると、宮崎県えびの市付近で雨雲が長い時間とどまり、まるで「線状降水帯」のようなラインが。
このとき地上では大粒の激しい雨が降り、道路が冠水。車は大きな水しぶきをあげて走っていました。


えびの市付近では、15日の午前5時半までの1時間に約120ミリの猛烈な雨が降ったと見られ、「記録的短時間大雨情報」が出されました。

えびの市民
「雨の音と雷の音で目が覚めたような感じなんですけれども、バケツの水をひっくり返したような大雨でした」



えびの市を流れる「川内川」を捉えたカメラの映像では午前4時ごろ、河川敷がはっきり見えていましたが、その後徐々に水位が上昇。午前6時ごろには河川敷が完全に水に浸かってしまいました。河川事務所によると、この地点では、2時間で約1.8メートルほど水位が上昇していました。

えびの市民 
「いつもより大きな雨というか激しい量の多い雨でしたね。(家が)川の近くですので雨が降って増水するとちょっと心配になってきます」

気象庁は九州南部と北部で、15日夜から16日午前中にかけて、局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生する可能性があるとして、厳重な警戒を呼びかけています。