性別・年齢・障害の有無に関係なくできる、SDGsなユニバーサルスポーツをご紹介します。

江南高等特別支援学校の放課後活動クラブ・KAAC(カーク)が行っている『フロアホッケー』は、フロアホッケーとはスティックを使ってパックを運び相手ゴールに入れた点数を競うスポーツで、知的障害者のスポーツの祭典『スペシャルオリンピックス』の競技の一つでもあります。

アイスホッケーと似ていますが道具やルールに工夫があります。

【KAAC 本間健一さん】
「アイスホッケーというのはカナダ発祥の競技なんですけど、障害者にとっては、小さいパックを操っていくことがどうしても難しいので…」

パックはアイスホッケーのものよりも12cmほど大きく、フェルト製で中心に穴が空いています。この穴にスティックを入れて運ぶので、アイスホッケーよりも扱いやすいのです。

【記者レポート】
「意外と軽いですね。大きさも顔くらいですし、結構大きなドーナツ1個分の穴が開いてます。」

またスティックの先端は丸くなっていて、長さは90cmから150cmのものを使用します。

「KAAC」で指導をしてる新井景子さんは、フロアホッケーを通してコミュニケーションの機会を増やして欲しいと考えています。

【新潟ユニバーサルスポーツ文化推進協会 新井景子副理事長】
「コミュニケーションが苦手な子たちが多いんですけれども、コミュニケーションが苦手だったら団体競技もやっぱり苦手なんですよ。私達カークとしては、だからこそ、団体競技をやろうと」

KAACでは、特別支援学校の生徒やその保護者、時には地域の企業の方々など、さまざまな人が参加して活動しています。

キャプテンの小板橋裕太さんは、人付き合いが苦手だそうですが、フロアホッケーに魅了されています。

「人付き合いで緊張することが多いんですけど、どんどん皆さんと慣れていくと、優しい方々が多いので、いろんなことを教えてくれるのでとても楽しいです」

言葉だけではなく、フロアホッケーを通すことで、自然とコミュニケーションをとれるようになります。