急流河川がいくつも流れる富山県。2023年6月豪雨では、あまりの雨量に上流のダムで緊急放流が予定より前倒しされたため、下流域の住民らにサイレンを鳴らして知らせるのと実際の放流が同時になり、逃げ遅れた住民も出ました。この教訓から何ができるのかー。富山県では、住民に危険を知らせるサイレンを25年ぶりに強化。効果があるのか、まずは試運転です。

2023年6月に富山県東部を襲った記録的豪雨。富山県立山町の白岩川ダム上流では1時間に最大88ミリの局地的な大雨が降り、ダムの水位が急激に上昇しました。
具体的にみると、ダムへの流入量は、6月28日午後1時には1秒あたり2トン。それが午後3時40分には1秒あたり181トン。午後4時10分には1秒あたり最大422トンの“けた違い”の数値となったのです。
このあいだに、ダムの管理事務所は限界水位を超えると判断し、県に「緊急放流を午後5時から実施する」意向を伝えます。しかし、午後4時20分にはダムの限界水位を超え、午後5時の予定よりも「40分」早く緊急放流に踏み切りました。

この「40分」の前倒しにより、想定されていた“ルール”が無効になってしまったのです。














