食品スーパー「カモン食品館」を運営する新湊商業開発と関係会社の「ワタヤホーム」は26日までに事業を停止し、自己破産の申請の準備に入ったことがわかりました。負債総額は2社合わせて約3億300万円とみられます。
帝国データバンク富山支店によりますと、新湊商業開発は、富山県射水市の新湊地域中心部に1973年に開設されたショッピングセンター「トーカマート」の運営会社の破産により2003年、テナントと共同出資する形で施設の継続運営と管理を目的に設立されました。
2008年4月には、それまでの主体だったショッピングセンターの管理・運営業者としての賃貸収入に加え、食品スーパーの経営にも参入していました。
ピーク時の2018年3月期には約6億5000万円の売上高を計上したものの、新湊地区の高齢化と人口減少に加え大手同業者の進出で経営環境が悪化し、2023年3月期で4億9000万円まで落ち込み4期連続の赤字決算となりました。
さらに1月1日の能登半島地震で売上高は急激に落ち込み、22日に資金繰りが行き詰まり今回の措置となりました。
またワタヤホームは1987年設立の不動産賃貸業で、2003年に「カモン食品館」が入る「カモン新湊ショッピングセンター」の不動産を購入し、賃貸収入を得ていましたが、新湊商業開発に連鎖する形での自己破産申請です。負債は2社合わせて約3億300万円とみられます。














