富士山の北西部、山梨県側の麓30㎢に広がる原生林 ”青木ヶ原樹海”


この樹海の中に人工の構造物が存在する。一体いつ、誰が、何のために造ったのか?

その謎に迫ります。
                          


その構造物があるのは、青木ヶ原樹海の国道139号 旧上九一色中学校入口バス停の近く、東海自然遊歩道を入ったところ。

富士河口湖町教育委員会 文化財係学芸員の杉本悠樹さんに案内してもらいます。


「石塁」と書かれた看板から樹海の奥に入っていくと、ありました。


石が積み上げられたようなもの

これが「石塁(せきるい)」です。


国道近くでは崩されてしまっていますが、延々と続く石積みを辿って奥へ進むと、高さ180cmに達するほどの石塁となります。


この石塁はその長さはなんと2km!

弧を描くように石塁が造られている


コケに覆われていますが、石塁の材料は富士山から流れ出て固まった溶岩。溶岩を巧みに積み上げて造られているのです。


石塁をよく見ると一方の面が垂直に近い形で積み上げられています。逆に反対側は若干傾斜がつけられています。


垂直の面が撃退すべき“脅威”が来る方向ではないかとされています。それは”弧”を描くように配置された石塁の外側の面でした。

それではこの石塁 いつ・誰が・何から守るために造ったのか?


未だにハッキリとした答えが出ていません。

学芸員の杉本さんによりますとこれには3つの説があるといいます。