帰り道も、病院から自宅玄関前まで「ドアtoドア」です。

【佐藤カチイさん】
「本当に助かります」
「初めて来た時は嬉しかったですよ。飛びつきましたよ私。ほかのお客様がね、これを見て、さらに新たなお客さんになって、歯車がもうちょっと順調に回ってくれたらいいかなって。応援したいです」

現在、9人の利用者がいる『通院サービス』。
2023年11月には、新発田市内での対象地域を拡大したほか、新潟市内の地域から「導入できないか」という問い合わせも現在あるといいます。

【通院サービス 白井紀夫代表】
「一人暮らしでも住み慣れたところで暮らすのがいいんだ、っていうおばあちゃんの姿を見たので、そういうおばあちゃんたちが暮らせるような移動の手段を作らなきゃいけない」

住み慣れた土地で暮らし続けられる社会。
新発田市のベンチャー企業の挑戦に期待が寄せられます。

一人暮らしに限らず家族と同居している高齢者の利用も多く、平日の日中、高齢者の足をどう確保するかというのは、どの地域、どの世帯でも起こりうる問題です。
白井代表によりますと、現在のサービスでは時に赤字になることもあるそうですが「継続することが大切なので、仕組みの構築を進めたい」と話していました。