この事業を手掛けているのは、新潟県新発田市のベンチャー企業『通院サービス』の白井紀夫代表(58歳)です。

「周りに高齢者が多いので、そういう方々の通院がきちんとできる仕組みを作ってあげたいと」

金塚地区出身の白井さんは、IT企業に勤めた後、2018年に新発田市の地域おこし協力隊に着任。通院に困っている高齢者を病院まで送迎する市の事業で送迎を担うボランティアが足りなくなり、急遽、白井さんが赤谷地区の送迎を1年間担当しました。

「助け合いで送り迎えするっていうやり方は継続性がないっていうことを身に染みて感じました。継続できない仕組みを全国各地で広めていっているということに対して非常に危機感を感じました」

2021年に、白井代表は企業を立ち上げました。

利用者の送迎ニーズがある病院を探し、相乗りを希望する人を募集。
3人一組のグループを作り、通院スケジュールを調整します。
送迎をする地元のタクシー会社に『通院サービス』が6か月分の予約をとり、利用者には前払いで料金を支払ってもらいます。

タクシーは決まった日時とルートを回り、利用者はあらかじめ決められた日時に家の前で待てば、自宅から病院を「ドアtoドア」で移動できるようになります。