新しいおおいた旅割をめぐって大分県が委託した事務局が地域クーポン券を換金する際、関係がない店の口座に誤っておよそ45万円を振り込んでいたことがわかりました。

新しいおおいた旅割ではクーポン券で決済した店舗が換金を申請し、事務局から利用額分が振り込まれます。関係者によりますと県内にある飲食店に去年12月、「誤入金をしたので返金してほしい」と事務局から連絡がありました。誤って振り込まれた金額は44万8000円で、一括返還を求められました。

飲食店を経営する男性は「経営が厳しい」として分割で支払う案を提示しましたが、条件を受け入れない事務局の不誠実な対応に憤りを感じています。

(誤送金を受けた経営者)「最初に謝りに行くというかそういうスタンスが常識だと思うんですけど、その前に一括請求の書類を送付するのは僕は経営者として考えられない。公金を扱う人はちゃんとしてほしい。ただそれだけでですね」

事務局の送金ミスは別の店舗から「振り込まれていない」という指摘があり、発覚しました。

県観光誘致促進室は「ミスがあったことを重く受けとめていて、委託先に詳細な報告を求めている。支払い体制をチェックし、改善策を検討したい」とコメントしています。

クーポン券をめぐっては県内の宿泊施設で不正利用が相次いだときも事務局のチェック不足が指摘されていて、改めて公金を扱う管理体制が問われそうです。