巨大地震による津波の発生を想定した避難訓練が宮崎市の小学校で行われました。訓練は児童たちに事前に知らせない、抜き打ち形式で行われました。

南海トラフ巨大地震に備えようと、宮崎港小学校で行われた訓練。
児童たちには訓練があることは事前に知らされていません。

授業中に突然、校内放送が流れて訓練が始まりましたが、児童たちは落ち着いた様子ですぐに机の下に隠れました。

(校内放送)
「ただいまの地震により、津波の発生が予想されます。校内にいる皆さんは屋上に避難しましょう」

そして、津波に備えて、2つの校舎の屋上に全校児童およそ450人が避難しました。

児童たちは今回初めて二手に分かれて避難しましたが、避難にかかった時間は、これまでの8分から3分半に短縮されたということです。

(6年生)
「授業中、急にきて、怖かったけど、途中から真剣に切り替えてやりました。津波がきたりとかしたら、頑張って逃げるようにして、命を守るようにしていきたいです」
(6年生)
「(地震が起きたら)常に自分の命は自分で守るということを頭に入れて避難したいです」

(宮崎港小学校防災教育担当 矢野桂一教諭)
「今回、能登半島の地震もあって、子どもたちの意識が高まっていたところで、今回、このような訓練ができたので、より強く子供たちの学びに繋がったのかなというふうに思います」

宮崎港小学校は、港からおよそ600メートルの距離にあり、地域住民の避難場所にも指定されていて学校では、訓練を通して児童たちの防災意識を高めたいとしています。