参加者への唯一のお願いとは?

雨色スタジオ 福里さやかさん
「お母さん、虹七さんにぎゅーって抱きしめて」
虹七さん
「いや、待って(笑)」

それは「大切な人と一緒に来てください」ということ。
虹七さんが招いたのは、母・さおりさんです。

虹七さんの母 さおりさん
「あんまり素直なこと言ってくれないんですけど、こう、一緒になかなか撮ることないんで、うれしい。最高。しかも、こんなに撮ってもらって、もうありがたいです。本当に、自分ではなかなかね、こんな、たくさんやってあげれないので、楽しいですね」

プロジェクトで二十歳の記念を写真に残した虹七さん。感謝の気持ちを胸に、これからの新生活を楽しみにしています。

安次嶺 虹七さん
「私たち母子家庭からしたら、めちゃくちゃありがたくて。写真に残すことで、自分が今、“着れてうれしい”っていう気持ちはもちろんなんですけど、この写真を見たときの家族や、おばあちゃんとかも喜んでくれるし。来年から就職なんですけど、大人になるっていうことなので、自分のことだけもでなく、周りにも気が使えるようなかっこいい女性になりたいです」

写真撮影を通して、大人への一歩を踏み出す子どもたちに、応援してくれる人が周りにいることを知ってもらいたいと願う華さん。地域の大人たちが、自分の技術をいかして、ひとり親家庭で育った子どもたちを支援する振り袖プロジェクトは、SDGsの目標につながっています。

振り袖プロジェクト主宰 新垣華さん
「そんなこと無理だよとか、できないよって思うようなことが実現してるんだよとかって何か感じてほしいかな。なんか、この先本当に大人として一歩を踏み出すときに、何かそんなことないって、一緒にやる人なんかたくさんいるよって、手繋ぐ人たくさんいるよって、なんか、そういうことを何かいつまでも思っていてほしい」