岩手県交通は、県内を走る路線バスのダイヤを4月1日から改正し、このうち平日の運行本数を現在の約12%に当たる294便を減らします。これに伴い合わせて15の路線と系統が廃止になるなど記録の残る2012年以降最大規模になり、生活路線をめぐる環境が大きく変わります。

県交通の24日発表によりますと、県内を走る路線バスは平日2463便が運行していて、土曜は1540便、日曜祝日は1523便です(いずれも1月4日現在)。4月のダイヤ改正によって平日は11.9%にあたる294便が減便になります。このうち平日1760便が運行している盛岡地区は13.5%にあたる238便の減便です。
これに伴って17の路線と系統(路線内で経由地別に設定されたルート)が廃止されます。たとえば盛岡市の家畜改良センター岩手牧場から盛岡バスセンターを結ぶ「みたけ東線」は現在運行する2便が廃止され、県交通として県営運動公園を経由するバスがなくなります。これとは別に新型コロナウイルスの感染拡大以降、休止していた7路線も3月末で廃止されます。
利用者の少ない日中を中心に見直しや減便が行われ、これまで要望のあった矢巾町にある岩手医科大学附属病院に乗り入れるルートが新設されたり、盛岡駅前発都南総合支所行きの最終便を1時間遅く運行したりして利便性の向上も行うということです。バスの通らなくなる一部区間についてはルートの近い別の路線・系統の利用を呼びかけています。