天谷宗一郎 さん
「へえ。次は、横からの?」
坂倉将吾 選手
「左手ですね。左手は遠回りしていって、ここで打つイメージですね。ここで、真横から(ボールが)来るのをセンターに打つイメージです」
(4)左手の使い方

天谷宗一郎 さん
「それはどういう意図?」
坂倉将吾 選手
「これはもう左手の使い方」
天谷宗一郎 さん
「そのほうが体が使えるという…」
坂倉将吾 選手
「はい」

自身の体を最大限に活かすために考案された坂倉選手専用ドリル。早くもその成果が出ているのか、キャンプ前にしてかなりの状態に仕上がっていました。

この練習を取り入れたきっかけは、昨シーズン、常につきまとっていた体の違和感からでした。

坂倉将吾 選手
「ずっと、なんか体に力が入らないなというので。打っても強さが足りなかったりとか、うまく引っかからないなとか、そういうのがいっぱいあって、でも、自分でどうしたらいいか、ちょっとわからなかったので。そのジムには前からというか、ちょくちょく行っていたので…」
天谷宗一郎 さん
「それは東京にある?」
坂倉将吾 選手
「東京にあります。そこに『打ち方を全部、ゼロにして最初から自分はこう打った方がいいっていうのを教えてほしい』って言って、取り入れました」

成長のため、ゼロから取り組む打撃の試みと、昨シーズンを終えた守備の手応え、
この自主トレ取材でわたしが見たのは、坂倉選手のチームの主力としての自覚でした。
天谷宗一郎 さん
「2024年、どういうシーズンにしていきたい?」

坂倉将吾 選手
「まずは、けがをしないことが1つあって。その中で1人の打てる男がいなくなったので、そこの穴埋めまではいかないと思いますし、若い選手がいっぱいいるので1人でどうにかしようっていう思いはないんですけど、1つのピースとなって埋めていけたらなっていう思いもありますし、ちょっと無理してでも試合に出続けるような覚悟をもってやっていきたいなと思っています」
◇ ◇ ◇
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
まずゼロにしたって聞いたときにすごく驚きました。やっぱり、あれだけ周りからバッティングのセンスを認められていたんですよね。そういうことがありながらもゼロにして今シーズンにかける思いっていうのが、この自主トレを見に行って、すごくひしひしと伝わってきました。

石田充 アナウンサー
本人も「もう一度、3割バッターへ」という思いが強いということはよく言っていましたけれども、本当に優勝のためには欠かせない8年目。
天谷宗一郎 さん
本当に坂倉選手が全試合に出るぐらいの気持ちでチームの先頭を走っていってほしいなと思います。

石田充 アナウンサー
ただ、會澤翼 選手も護摩行をしながら、ことしにかける思いを語っていました。そうしたキャッチャー陣の切磋琢磨がまたチームの層を厚くしてくれるんだと思います。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)