シリーズ「現場から」能登半島地震です。石川県内の避難所では連日、100人を超える感染症の患者が確認されています。こうした2次被害を防ぐため、カギになるのは「水」の確保。新たな取り組みが進んでいます。
記者
「こちらの避難所では発熱者が増加してきたため、急きょ、発熱者のための部屋が設営されています」
地震の発生から5日が経った石川県輪島市の避難所。発熱を訴える人が後を絶たず、職員が患者を隔離するためのスペースを設営していました。
TMAT 久保健一さん
「いつもと違う生活環境で風邪をひいたり、免疫が落ちて熱が出たりといった患者がよく見受けられる」
石川県によりますと、避難所における新型コロナウイルスなどの感染症患者は連日、100人を超える状況が続いています。
こうした感染拡大の原因と考えられているのが、深刻な「水不足」です。
記者
「断水が続く七尾市では、自衛隊の協力により水が配布されていて、多くの方が訪れています」
甚大な被害を受けた輪島市や七尾市では、いまも断水が続いています。今回の地震では道路が壊滅的なダメージを受けていることなどから、広範囲で断水解消のめどがたっていません。
厚生労働省は避難所での感染対策として「手洗いの徹底」を呼びかけています。しかし、避難所ではそれもままならないのが実情です。
避難者
「飲料水を手洗いにはもったいなくて使えない。水がないので手洗いができません。どんだけ自分が気をつけていても、この狭い空間の中では感染はしますよね」
避難所でも「綺麗な水」が確保できるよう、研究・開発を続ける取り組みも。
カナサシテクノサービス 武田孝之社長
「地下に埋設する非常用の貯水槽です。中にある水は常にクリーンで、飲んだり、手を洗ったりできます」
静岡市清水区にあるこちらの企業が開発したのは、「非常用貯水槽」です。地下で水道管と直結し、日頃はマンションなどの施設側に水を送り込みます。
カナサシテクノサービス 武田孝之社長
「災害が起きた時、水道管が折れるときがあります。そうすると、汚い水が(貯水槽に)入ってきてしまいます。それをこちらの弁で遮断して、中の水をクリーンなまま保てるようになっています」
断水しても綺麗な水を1000人が3日間使える分に相当する1万リットルを貯めておくことができます。開発した企業は、これを全国の避難所に設置することを目指しています。
避難所が直面する「水不足」。どのように水を確保するかが、感染症による災害関連死を防ぐことに直結します。
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