岡山県吉備中央町の浄水場から、有害性が指摘されている「有機フッ素化合物」が極めて高い濃度で検出された問題です。きのう(24日)有識者らで作る健康影響対策委員会の3回目の会議が開かれ、吉備中央町に提出する提言書の素案がとりまとめられました。

この委員会は、大学教授や医師らが、浄水場の水を飲んだ住民の「健康への影響」や「対策」について話し合うものです。3回目となるきのうは、吉備中央町に提出する意見書の素案がまとめられました。

健康への影響については、これまで住民の特定健診などのデータを分析し「大きな問題は確認できない」とされてきましたが、素案では「特定健診でカバーできていない年齢層などにも対象を広げて調べる必要がある」としています。また、相談体制の整備なども盛り込んだということです。

(吉備中央町 健康影響対策委員会 頼藤貴志委員長(岡山大学大学院教授))
「長い目で見て、住民の方たちが今後の不安をとれるような提言をまとめたい」

委員会では、次回の会合で提言書を完成させ、3月末までに町に提出することにしています。