原子力規制庁による住民説明会が新潟県柏崎市で開かれ、運転禁止命令を“解除”するに至った理由を住民に説明しました。
住民からは地震に関する不安の声が聞こえてきました。

22日に柏崎市が主催した住民説明会には、柏崎市と刈羽村の住民およそ100人が参加。原子力規制庁の職員が柏崎刈羽原子力発電所で行った追加検査の結果や、原発を運転する東京電力の「適格性」についての判断などを説明しました。

【原子力規制庁の担当者】
「追加検査は終わりますが、一過性にしない仕組みだとか、今回いろんな設備であった事案、改善、これが追加検査中だけ行われるものではなく継続的に行われているかどうかを、我々規制委員会として手厚く確認していく予定」

原子力規制庁はこう強調しましたが…

【住民】
「お墨付きを与えたわけじゃない、つまり『100点満点ではない』ということを言っているが、もしそうであれば何点で合格したのか」
「みなさんがこれでよしとするのが納得できない。皆さん自身の検査が一過性じゃ困る」

今回の説明会は運転禁止命令の解除に関するもので、住民からの質問もその内容に限っていましたが、住民からは能登半島地震を受けての不安の声が相次ぎました。

【住民】
「こちらの意見も聞いていただきたいと思って手を挙げた。柏崎も能登も志賀原発もあるが、本当に強固な岩盤の土地なのか?」
【原子力規制庁の担当者】
「能登半島地震についても、ちゃんと知見なり教訓を得て、それがいままでの審査において大丈夫だったのかということは常に見直す必要がある」