シリーズ「現場から、」。アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びは、第2戦の投票が日本時間の今夜、始まります。注目の共和党は、トランプ前大統領対ヘイリー元国連大使という「元上司と部下」の一騎打ち。焦点は無党派層の動きです。
ニッキー・ヘイリー氏
「新しい世代の保守派のリーダーとともに前進しなくてはいけません」
ニッキー・ヘイリー氏、52歳。両親はインドからの移民で、今回の選挙の主要候補の中では唯一の女性です。トランプ政権下でアメリカの国連大使を務めた彼女は、「世代交代」などを訴えて「かつての上司」に挑んでいるのです。
トランプ前大統領
「アメリカを再び偉大に」
しかし、先週行われた中西部アイオワ州の党員集会では、前評判通りトランプ氏が圧勝。ヘイリー氏は熱狂的なトランプ支持層を切り崩すことはできませんでしたが、穏健派からは一定の評価を得て、第2戦の東部ニューハンプシャーにやってきました。
記者
「ここニューハンプシャーは無党派層が多い地域です。ヘイリー氏がその支持を得られるかどうかが、選挙戦の行方を左右します」
穏健派が多いとされるニューハンプシャー。共和党員しか参加できない党員集会とは異なり、ここで行われる予備選挙は無党派の人も投票できるため、ヘイリー氏が票を伸ばしやすい環境です。
無党派のロバートさんは、今回、共和党の集会に参加してヘイリー氏への投票を呼びかける活動をしています。その狙いはトランプ氏の再選の阻止です。
ヘイリー氏支持を訴える団体 ロバート・シュワルツさん
「ニューハンプシャーには選挙の流れを変える力がある。なぜなら、ここでは無党派層が有権者の『多数派』なのだから」
これはバイデン大統領との一騎打ちで比較した場合の世論調査。ヘイリー氏はトランプ氏よりも有利な数字がでています。若さやバランス感覚に期待する無党派層のあいだで、ヘイリー氏支持が広がる可能性もあるとみられます。
ロバートさんは、この“伸びしろ”がトランプ氏に対抗するカギだと考えています。
ヘイリー氏支持を訴える団体 ロバート・シュワルツさん
「トランプ氏が本当に嫌いで『民主主義への脅威』、『混乱と分裂をもたらす存在』だと考えているなら、今年はソファから立ち上がって投票に行かなければなりません」
こうしたロバートさんの訴えは、無党派層にどう響くのか。
無党派の女性
「実際のところ、私はニッキー・ヘイリーが好きとは言えません。私と一致するのは『トランプを大統領にしない』という部分です。それで私はある種の道徳的ジレンマに陥っています」
揺れる無党派層が今回の選挙で誰を大統領候補に押し上げるのか、注目です。
注目の記事
「警察官が、鉄砲で撃たれました」110番の音声記録…銃声、うめき声 緊迫した様子 明らかに。 遺族の訴え退けた翌日公開 奥田交番襲撃事件 富山地裁

回答者には「記念グッズ贈呈」との記載も…実は内容のほとんどが嘘の詐欺メール 国勢調査装った詐欺に注意「メールでの回答依頼は絶対にありません」

「気持ち悪いとか言うてたけど...」ミャクミャクが当初の評価から一転「かわいい」に!?グッズに客が殺到 百貨店担当者「ミャクミャクならなんでも売れる状態」

人の肺からプラスチック「解析した全ての患者から検出された」粒子濃度が高いほど炎症値も大きい結果に 医師や研究者の解析で明らかに

格納されたヘッドライト!?高知のカーディーラーなどが往年の名車「セリカXX」の“レンタカー”を開始!基本料金は8時間3万円から…でもファンには「垂涎の的」に

「年齢のせいだなと思わないほうがいい」高齢者の7人に1人が“認知症予備軍”?! 早期発見へ見逃せない“サイン”
