能登半島地震の発生から23日目となりました。被災地ではこのあと警報級の大雪となる可能性があり、雪の重みによる建物の倒壊も懸念されています。現地から中継です。
私は今、大規模な火災で200棟余りが焼失した観光名所・輪島朝市にいます。このあたりでは、午前9時半ごろにみぞれが雪に変わり、焼けた建物の上にうっすらと積もり始めています。
気象庁によりますと、上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込む影響で、石川県ではきょう遅くからあさってごろにかけて平地でも大雪となるところがあり、警報級の大雪となる可能性もあるということです。
能登地方ではあす朝6時までの24時間に平地では30センチ、山地では50センチの雪が降る予想です。輪島市の山間部では地震の被害にあった建物にも雪が降り積もっていました。
厳しい冷え込みの中、一部の地域では一時復旧した電気が再び届かなくなっているということです。
きのう、お話を聞かせていただいた方は、建物の倒壊などの危険度を示す応急危険度判定で赤の「立ち入り危険」に判定された自宅で在宅避難をしていて、きょうの雪に向け瓦のずれた屋根をブルーシートで覆う作業を急いでいました。
輪島市に住む酒井博信さん
「いまやっている人は息子の同級生で、早く来てくれた。ありがたい。皆さん助け合いをしてくれて。あの大きい地震で家がもったんだから、雪は雨漏りだけ。それよりも皆さんが大変。潰れた家もたくさんある」
風が弱ければ、弱くなった屋根に雪が積もってしまう、逆に風が強くなれば雪は積もりづらいけれど、せっかくした養生が飛んでしまうかもしれないと不安を話していました。
石川県によりますと、地震の被害が大きかった県内の11の自治体で建物の応急危険度判定を行ったところ、およそ4割が「立ち入り危険」に判定されていて、東日本大震災や熊本地震など過去の地震での判定結果を大きく上回っているということです。
気象庁は地震で損傷を受けた建物について、雪の重みによる倒壊に注意するよう呼びかけています。
こうした中、岸田総理は今週27日から、能登空港で民間機の運用が再開する見通しを明らかにしました。
当面は週3日、1日1往復の運航となるとしていて、岸田総理は「復旧・復興作業の効率化、迅速化が期待されます」と期待を寄せました。
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