日本初の月面着陸を成功させた月面探査機「SLIM」。快挙達成となりましたが、JAXAの担当者は今回の着陸を「ぎりぎり合格の60点」と辛口に評価しました。その理由とは?
おととい、“日本初”となる月面着陸を遂げた月面探査機の「SLIM」。世界でも5か国目となる快挙です。
「宇宙が小さい頃好きで、初めて月面に着陸するのを見られて、成功して、とても嬉しい」
今回、これまでの他国の探査機と比べてもはるかに精度の高い「ピンポイント」での着陸にも成功したとみられています。日本の“宇宙技術の高さ”を裏付ける結果となりましたが、JAXA側は…
JAXA 国中均 宇宙科学研究所長
「かなり辛口コメントをせざるを得ない立場。ギリギリ合格の『60点』」
「60点」という辛口評価。機体に搭載されている太陽電池で、発電ができないトラブルが起き、現在、稼働ができていないのです。「SLIM」に何が起こったのか?
専門家は着陸の衝撃によって故障したか、太陽光が太陽電池パネルにあたっていない可能性を指摘します。
惑星科学が専門で月探査に詳しい 寺薗淳也さん
「一つはSLIMが真っ逆さまに降りてしまった。もう一つの可能性は、石が挟まるとかで姿勢が若干ずれてしまった。太陽電池パネルが本来向くべき方向を向いていない」
寺薗氏は、月の1日は、地球のおよそ1か月に相当するとしたうえで、今後の見通しについてこう説明します。
惑星科学が専門で月探査に詳しい 寺薗淳也さん
「月には14日間の昼と14日間の夜がある。地球と同じように朝や夕方は、太陽の光が低いところから入ってくる。そこからバッテリーへの充電ができれば、地上から指令によって探査機を再度起動させることができる」
「SLIM」はまだまだ謎の多い「月の起源」を解き明かす鍵となるのでしょうか?
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