「4年前より今の方が幸せですか?」
インタビューした一人は2016年トランプ氏が大統領選に出馬した時、経済顧問を務めた経済学者。今回もトランプ氏に協力している。

経済学者 スティーブン・ムーア氏
「彼はロックスターのようだ。人々は彼を愛している。特に労働者階級の人たちは彼が自分たちの代弁者だと感じている。トランプは並み外れてカリスマ的な男だ。みんな彼の頭の良さを過小評価している。彼は素晴らしい男、ゴルフが大好きで、庶民的で、テレビをよく見る。彼はアメリカを理解している。マーケティングの天才だ。彼は“トランプ”をブランド化した。それは素晴らしいブランドで、彼は偉大なプロモーターで、好感が持てる人物…。つまりトランプには多くの人が知らない面があるのだ。」
ムーア氏はトランプ側の人間なのでべた褒めは当然だろうが、トランプ氏は人物だけでなく政策も秀でていると言う。
経済学者 スティーブン・ムーア氏
「トランプが大統領だった頃、黒人とヒスパニックの貧困率は史上最も低かった。失業率も低かった。(中略)2016年、私はトランプと特に2つの問題に取り組んだ。ひとつはエネルギー政策。トランプはエネルギー生産の面で世界を支配することを望んでいた。アメリカはどの国よりも多くのガスと石油を生産している。それが功を奏し魔法のようにうまくいった。つまりサウジアラビアやロシアよりも多くの石油を生産していたためOPECを牙のない虎に変えることができた…」
今回の選挙でムーア氏はトランプの政策がバイデンの政策より秀でている点を表にまとめ、金利、ガソリン価格、インフレ率、住宅購入費、貧困・中間所得層の収入、汚染レベル、株式市場…、様々な分野でトランプの政策が機能していることをアピールした。前大統領と現職大統領の珍しい戦いになる場合、バイデンに勝つためのキメ台詞もあるという。

経済学者 スティーブン・ムーア氏
「1980年ロナルド・レーガンがジミー・カーターという現職大統領を相手に大統領選を戦うに当たって国民にこう言った『4年前より今の方が幸せですか?』すると人々は“そうではない”と答え、レーガンは勝った。私がトランプに強く求めているのは国民に対して『トランプ大統領の頃より今の方が恵まれてますか?』と問いかけることだ。」
これに対し、日本の識者は冷めた目でトランプ氏の人気、強さを分析する。