岸田総理は21日夜、自民党の麻生副総裁と会談しました。裏金事件をめぐり、麻生氏に相談なく岸田派の解散を表明したことを陳謝したということです。

岸田総理と麻生副総裁の会談は、都内の日本料理店でおよそ2時間にわたりおこなわれました。

複数の関係者によりますと、会談は岸田総理の呼びかけでおこなわれたということで、派閥の裏金事件をめぐり、麻生氏に相談することなく岸田派の解散を表明したことを陳謝したということです。

岸田派の解散は派閥関係者が立件されていない麻生派の存続にも影響を及ぼしかねず、麻生氏が不満を募らせていたことから、岸田総理には、これまで政権を支えてきた麻生氏との関係を修復する狙いもあったものとみられます。

自民党では22日、政治刷新本部を開く予定で、会談では今週中の中間取りまとめに向けた意見なども交わされたものとみられます。