被災地で課題となっているのが子どもたちの心のケアです。輪島市の避難所の高校では、地元のNPOなどが子どもたちが自由に過ごせる居場所を提供しています。

子どもを預けた親
「いつもおうちと支援物資の行ったり来たりばっかりだったので、子ども用の遊び場みたいなのが子どもにとっても気晴らしになって、すごくうれしいなって思う」

中には、地震を表現して遊ぶ子どもも。

「地震や地震、震度7強」
「出れ出れ、地震で傾いた家」

どんな形でも、子どもたちが安心して気持ちを表現できる居場所づくりが心のケアにつながるといいます。

わじまティーンラボ 小浦明生さん
「こういう大きな震災を経験して、今までと全然違う状況になって、やっぱり心にもすごくダメージを受けますし、今、結構元気なように見えても、やっぱりいろいろ抱えていくものってのは、今後、出てくると思うので、やっぱり発散して、なるべく以前の日常に近いような環境を取り戻すっていうことが急務だった」

利用者は幼児や小学生が中心ですが、今後は中高生の居場所も増やしていきたいといいます。

NPOカタリバ 今村久美代表
「中高生の子たちは、一番孤独になりやすい存在だと思ってる。ただでさえ思春期ってこともあるし、中にはすごく親が苦労してるから自分が我慢しなきゃって、親が求めている自分になろうとする子もいれば、家族しかその避難先にいないのに、家族とも疎遠になってしまって引きこもりになってしまうとか、そういったことも今後、リスクとしては非常に大きいと思うので、自分の今の苦しさとか、希望とかを話せるような、誰かとつながれるというところを丁寧に個別ケースを作っていくのが、今、求められてるかなと思っている」

被災地の子どもたちの心のケアも今後の課題となっています。