バルト三国は隣接するロシアやベラルーシとの国境に、防衛施設の建設を進めていくことで合意しました。ウクライナへの侵攻を続けるロシアへの強硬姿勢を鮮明にした形です。

バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの国防相は19日、“ロシアとベラルーシとの国境に数年間かけて、防衛施設の建設を共同で進めていくことで合意した”と発表しました。

地元メディアによりますと、エストニアではロシアとの国境沿いにおよそ600の「掩体壕」と呼ばれる砲撃などに耐えられるコンクリート製の施設の建設を来年初めに開始するということです。

エストニアのペフクル国防相は声明で、「ウクライナでのロシアの戦争は装備や弾薬、兵力に加えて、物理的な防御が重要だということを示した」としています。

ソ連に併合された歴史のあるバルト三国は、ロシアによるウクライナ侵攻後、次の標的になるとの危機感からロシアへの強硬姿勢を鮮明にしていて、今月、訪問したウクライナのゼレンスキー大統領に対して軍事支援の継続を約束しています。