吉備中央町の浄水場から有害性が指摘されている有機フッ素化合物PFASが極めて高い濃度で検出された問題で、専門家による健康への影響についての住民説明会がきょう(20日)開かれました。

会では、PFASを20年に渡り研究している国立環境研究所の中山祥嗣さんが、PFASの性質を説明し、事前に住民から寄せられた質問に答えました。中山さんは、健康への影響は不明点が多いものの、発がんリスクはおよそ2%と、他の要因(たばこ、成人期の食事・肥満 30%)と比べ非常に小さいことや、自然に排泄されることなどを説明しました。一方、住民からは将来的なリスクや対応などを不安視する声があがりました。

(参加した幼い子をもつ母親)
「「すぐに影響がない」という言葉が、子どもをもつ私にはまったく安心できる言葉ではない」
(参加した住民)
「すぐさま病気になるということを私たちも思っているわけじゃないんですね。どうしたらいいのっていう、単純な疑問なんですね。そこに応える行政であってほしい」

今回、住民から寄せられた質問の回答は町のHPなどで見ることができるということです。