和歌山県南部に建設中のトンネルで、天井部分のコンクリートの厚さが足りず空洞になっていた問題。去年7月に県が問題公表してから半年以上たった、1月17日、問題を起こすきっかけとなった施工会社が初めて会見を行い謝罪しました。そこで浮き彫りになったのは、現場所長らによるずさんな工事の実態でした。

災害時のう回路として活用されるはずだったトンネル

和歌山県の串本町と那智勝浦町の町境をつなぐ県道のトンネル「八郎山トンネル」。全長711mで地震などの災害時には、海沿いの国道42号の迂回道路として、重要な意味合いを持つものとして、整備中でした。トンネルはおととし9月に完成し、去年12月から供用開始の予定でした。