全国初となる交通事故防止の取り組みです。
宮崎県警察本部と保険会社が、共同で高齢ドライバーの運転状況をスマートフォンで把握できる実証実験を県内で始めました。

この実証実験は、県警察本部とあいおいニッセイ同和損害保険が共同で行うものです。

(三浦功将記者)
「この5センチ四方の小さな小さな機械が、これからの交通安全の大きな力となりそうです」

車内に取り付けるこちらの機械は、急発進や急ブレーキなどの走行データを記録するもので、今回の実証実験では、県内に住む高齢ドライバー200人のデータを収集します。

また、それぞれのドライバーは、スマートフォンのアプリで、自分の運転の点数や200人中で何位になったのか把握することが可能です。

(実証実験に参加するドライバー)
「緊張感のある運転をせんといかんと/検査員が乗っている感じの運転をせないかんという感じ」
「(記録を)確認しながら、気を付けて運転したい」

県警本部によりますと、県内では、去年1年間に30件の交通死亡事故が発生し、このうち14件が高齢ドライバーによるものです。

警察では、今回の実験で得られたデータを分析し、高齢者の事故防止につなげたいとしています。

(宮崎県警本部交通企画課 前田紀史さん)
「実証実験の結果を受けて、今後、さまざまな交通安全の施策に活用したいと考えている」

実証実験は、今年4月末まで行われることになっています。