米津龍一気象予報士:

あすのお天気 ポイントはこちら。

晴れて春の暖かさがあすも続く見通しです。

詳しく見ていきます。
あす、前線が南下していきまして、高気圧に覆われる形となります。

ですから各地、日差しが届くと予想しています。薄い雲が広がりますが十分日差しは届きそうです。

きょうと大きく違うのが、高気圧は時計回りに風が吹きますので、北東方向から冷たい空気が流れ込んできやすいんです。

この影響を特に受けやすいのが東部・富士五湖。きょうよりも気温は大幅ダウンします。

この前線が次第にいなくなっても、また新たな前線ができる予想となっています。

さらに低気圧も発生する影響で、週末の土曜日日曜日は"警報級の大雪の恐れも出てきました。

週間天気を見ていきます。

まず、土曜日は午前中はおそらく晴れ間を期待できる、そんな天気となる見込みです。洗濯物を長く干すのであれば、あすの日差しを有効活用してください。

土曜日の午後から日曜日の夕方ごろにかけて標高の高いところを中心に雪となりまして、盆地でも雪となる時間もおそらく出てくると予想しています。

ちょっと過去の事例と比較して今回の雪がどうなりそうかを見てみましょう。まず左側は、あさって土曜日の天気図、そして右側が2019年12月22日の天気図です。

この低気圧の位置と前線を比較してみると、位置的に結構似ています。

その翌日の21日日曜日にはこの低気圧が太平洋の沿岸を進んでくる見通しで、ちょっと位置はずれているんですが、こちらも同じように沿岸を通るルートとなっています。

この2019年の12月20日と23日は実際どんな天気だったか、ご覧ください。

これは、富士五湖の様子ですが、路面にしっかり雪が積もっていまして、このとき、富士急行線では架線が切れて、電車が運休になったということもあったんです。そして、乗用車とトラックが立ち往生した影響で、交通障害も起こりました。

この時に降った雪の量は、河口湖で22日24cm、23日10cm合計24cmの積雪、さらに山中湖では30cm、大月でも10cmとなったんですね。

もう一度こちらの天気図をご覧いただきたいんですが、この時は低気圧が、
抜けていくのは早かったんです。

ところが、今回に関しては低気圧の動きがゆっくりとなりますので、おそらくこの2019年の時よりも雪の降る量が増える傾向になると想定されます。
ですから特に標高の高いところを中心に大雪の恐れがあります。

それまではまだ時間があります。ですから備えを皆さんにお願いしたいんです。

まず除雪作業として、事前にスコップや融雪剤を準備していくこと。
今回も湿った重たい雪で停電のリスクがあります。
ですから、電気が使えなくても暖をとれるストーブやカイロ、湯たんぽなどを準備していただいて、懐中電灯や携帯ラジオ、モバイルバッテリーなども準備しておくと安心です。