能登半島地震で教育現場も大きな被害を受ける中、福島県いわき市の小学校では、VR=仮想現実を使った防災授業が行われました。
授業が行われたのは、いわき市の平第一小学校で、3年生71人が参加しました。子どもたちが手にしているのは、学習用のタブレット端末です。VRを使って地震の現場を疑似体験し、災害の際の具体的な行動をイメージします。
消防隊員「地震というのはいつどこで起こるかわかりません。」
講師は消防署の隊員が務めました。
消防隊員「上履きをちゃんと履いておく、割れたガラスを踏んじゃうとけがするからだね」
子どもたちは、地震が起きた際どう行動すればいいかを発表したほか、教室の危険な場所にふせんを貼って、防災への意識を高めていました。
参加した3年生「(動画を)見ててちょっと怖かった。自分の方でも起きているような感じで、もし地震が起きたらすぐ机の下に飛び込んでいきたい」
平消防署・地引重雄副署長「今後家庭に持ち帰って親御さんと一緒に見てもらって、そこからさらに防災教育が広がれば良いなと期待しています。」
消防では、授業を通じて、震災を経験していない世代も状況に応じた判断ができるようになってほしいとしています。
