「人食いバクテリア」とも呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症の去年の患者数が941人で、調査を始めた1999年以降、過去最多となりました。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、初期は発熱などの症状ですが、多臓器不全を起こすなど急激に症状が進んで死亡することもあり、致死率は3割とされています。

主にA群溶血性レンサ球菌による感染症で、劇症型となるのは、特に30歳以上の大人に多いといわれています。筋肉周辺の壊死を起こすことから「人食いバクテリア」とも呼ばれています。

国立感染症研究所によりますと、去年1年間に報告された劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数は速報値で941人で、調査を開始した1999年以降、過去最多となりました。

これを受けて厚生労働省はきのう、患者から採取した菌の解析を進めるよう改めて自治体に通知を出しました。