地元じゃ当たり前。でも他の地域からは驚きの小学校ルール。
鳥取県中部のほとんどの小学校では夏になると、上履きとして、靴ではなく、「草履」を履いています。
 
鳥取県琴浦町にある八橋小学校。

丸山聡美キャスター
「こちらの教室では、算数のテストが行われています。真剣に取り組む児童の足元は…草履です」

児童が履いているのは、草履。

隣のクラスをのぞいてみても…
やはり皆、真っ白な草履を履いています。


琴浦町立八橋小学校 秋田博文校長
「6月から9月に履いています。衛生面の良さと履き心地が良いです。私が勤めた学校では、夏場はほぼ草履。生活の一部というような感じです」

教員生活36年の校長先生、「夏は草履」と断言します。

児童は
「気持ちいいです」
「履きやすいです」

この学校では、普段は通常の上ぐつを履いていますが、6月1日の衣替えと同時に「草履」にチェンジ。
草履で安全に過ごせるよう、5月末の、草履移行直前には、「ぞうりでは走らない」「音を出して廊下を歩かない」などを学ぶ「草履指導」が行われるそうです。

児童に、他の地域では草履を履かないことを伝えてみると。

児童は
「え、草履でしょ普通」
「なーなーなー!米子の小学校ってな、草履じゃないんだって。ずっと上靴だって」
「えっ?」
「えっ?」

上履きに「草履」。実は、校長先生も…

琴浦町立八橋小学校 秋田博文校長
「私も子どもの頃は草履だったんじゃないかと思います。その時は、赤とか青とか色のついたものの下にゴムのようなソールが入っていました」


夏の「草履」は琴浦町だけでなく、倉吉市や湯梨浜町など鳥取県中部の多くの小学校で、50年以上前から採用されているそうで、およそ15年前からは、現在の白いスポーティータイプの草履になりました。