特製のサータアンダギーに手作り弁当も高いニーズ

Q1日にどれくらい売れる?
伊計島共同売店 金城美智子さん
「いま150個くらい」

なかでも一番人気が、島小麦のサーターアンダギー。全粒粉を加えた生地を、一晩寝かせて、油で揚げればフワフワで香ばしい仕上がりに。そのおいしさは口コミで広がりをみせています。

さらに、売店の一角には、食事スペースもつくりました。外から訪れた人がゆっくり過ごし、島の人との交流を楽しむ拠点になればと考えています。

うるま市から訪れた人
「店員さんか気軽にお話したりとかできるところとか、懐かしい感じ」

最近では、隣接する通信制のN高校に、お弁当の配達もはじめました。

伊計島共同売店 金城美智子さん
「学校には売り上げに貢献してもらって自分たちもうれしい。ちょっとでも売店の役に立てれば」

角川ドワンゴ学園 N高等学校 安澤健太さん
「全国から集まる生徒に伊計島で作ったお弁当を食べてほしい。生徒たちも共同売店に行って、そこでしか買えないものを購入して喜んでいる姿もよくみる。そういった面からもすごく共同売店はありがたいと感じる」

伊計島自治会 玉城正則 会長
「自分は共同売店なくなると、この伊計は終わりだと思っている。本土の大手資本が入ってきて、いいところは全部買い取られて、島の人は自分たちの島であって、島でない状態になっているんですよ。そういう思いもあるから、ただの共同売店ではない」

伊計島で101年続く共同売店。「自分たちの生活を自分たちで良くしていく」という知恵と気概が、島の穏やかな日常を支えています。