世界各国からマンガの作品が集まった「世界まんがセンバツ」の予選審査会が開かれました。今回も、様々なアイデアが光っています。
「世界まんがセンバツ」は、まんが文化の発信などを目的に2018年から行われていて、今年は、アメリカやヨーロッパ、アジア、オセアニアなど世界11の国と地域から204作品が集まりました。予選審査会では、高知県内在住の漫画家・村岡マサヒロさんやくさか里樹さんらが審査員を務めます。

(審査員 漫画家 村岡マサヒロさん)
「『同じ年代』や『漫画が好きで読んできた』という意味では、そんなに国境を感じません。それでも、それぞれの国の絵柄のパターン、特徴、作風なんかが垣間見えて、そういうところは興味深く拝見しました」
作品は、1枚の紙でストーリーが完結する「1枚漫画」で、テーマは、高校生部門が「配信」、フリー部門が「移住」、新設された14歳以下の部門は「びっくり新科目」です。

もし、明智光秀が「本能寺の変」を“配信”していたら…

「今日の企画は『織田信長を裏切ってみた』でーすw」
シンプルながらパンチのきいた作品です。
そしてこちらは…

「近頃、クマの出没状況がわかるのよ」
「いつ、お買い物に行くの?」

「近頃、街のグルメ情報がわかるのよ」
「いつ、山のおうちに帰るの?」
(審査員 漫画家 大沢俊太郎さん)
「(同じテーマで)似たような作品になってしまっているのが多い中で、『お!』って思うものは、やっぱり目が留まるので、そこが大事なのかなと思います」
(審査員 漫画家 村岡マサヒロさん)
「『他の似ている作品から、自分の作品をどう引き立たせるか』そういう努力をしている作品が、最終的には選ばれるんじゃないかなと思います。レベル的にはけっこう拮抗している作品があって、『それがどうなるのかな』というのが、まだわからないですね。(結果が)楽しみです」

今回の予選審査会では各部門で10作品が選ばれ、非公開の最終審査を経て、3月2日の「全国漫画家大会議inまんが王国・土佐」で最終結果が発表されます。














