「多く描くようになって見ることはなくなった」 闇の象徴「くろうさぎ」とは
平和公園訪問から1か月後の2023年12月、広島で初めてとなる個展がスタートしました。今回のテーマは「光と闇」。闇の象徴でもある「くろうさぎ」について聞きました。

香取慎吾さん
「立体は初めてかな、絵の中には登場していたが、立体は初めてでした。しっぽがないんですよ」
小林キャスター
「本当だ」
香取慎吾さん
「裏テーマというか、テーマというのはおかしな話ですが、尻尾を探しているんです。けっこう後付け、後付けなんですけど、くろうさぎって、もともとぼくのファンタジー。飼っていない、見えるはずのない黒いうさぎが家の中に見え始めて、俺は疲れてるのかな、なんて思いながら。でもこういうビジュアルだったので、30センチ、40センチぐらい、このぐらいの大きさで。ソファーの裏側からこうやって掘ってのぞいて、いるなと思って見ると、ぱっといなくなって、隠れるみたいな」

目まぐるしく多忙なおよそ20年前に姿を見た「くろうさぎ」をさまざまな作品に描くようになって、見ることはなくなったそうです。
小林キャスター
「書いておいてよかったですね」
香取慎吾さん
「よかったんだと思います。そのときのぼくの状態がどうだったのかはわからないし、見えたのか見えてないのか、状態が良い状態なのか悪い状態なのかわからないけど、今となってはこうやってどちらかといえば、みなさんが愛してくれるキャラクターになった」