県内のダムの貯水率が10年ぶりの低水準となるなか県は、海水を淡水化して供給する淡水化装置をフル稼働しています。運用コストは月におよそ2億円増加する見込みです。

県内では去年9月から12月までの水源地周辺の降水量が平年の5割程度しかなく、今月に入っても少雨傾向が続いています。

国と県が管理する県内11のダムの貯水率は、1月17日午前0時時点で58.4%と平年より20.8ポイントも低くなっています。

これを受け県企業局は、今月13日から北谷町にある海水淡水化センターの装置をフル稼働しています。

本島内の水源のうち海水淡水化による取水の割合は、今月11日の時点で1.1%でしたが、きのうは8.2%まで増やしています。

一方それにともない、淡水化にかかるコストは大幅に上昇していて、平常時には月2300万円程度の電気料金などが、およそ10倍以上に増える見込みだということです。

県企業局は渇水傾向が解消されるまで、淡水化施設をフル稼働させる方針ですが高いコストがかかるとして、県民に改めて節水を呼びかけています。