県内外の経済人が沖縄の観光と地域経済の発展に向けた課題などを話し合う沖縄懇話会のラウンドテーブルが17日、那覇市で開かれました。

1990年から始まった沖縄懇話会は、本土と沖縄の経済人が交流を深めながら沖縄経済の成長に向け意見を交わすことを目的に設立されました。
ラウンドテーブルでは、文化財などの修復を手がける会社の社長を務め、有識者として政府の観光戦略にも提言を行うデービッド・アトキンソンさんが講演を行いました。
このなかでアトキンソンさんは、沖縄の観光業に携わるスタッフの多くが最低賃金や非正規で働いていることから、事業者の利益率は高くても持続可能性が低いと指摘し「地元への還元がどこまでできるかが持続可能な沖縄観光をつくるうえで重要だ」などと述べました。

その後、参加者は観光業に携わる3人のパネリストのトークを中心に沖縄観光の課題となっている交通問題や環境問題について意見を述べ理解を深めていました。