最も多い「台湾」からの観光客

なぜ、福島県は台湾からの観光客誘致に力を入れるのでしょうか。

コロナ禍前の2019年に福島県内で宿泊した海外からの観光客は、国別、地域別でもっとも多いのは台湾でした。年間およそ5万8000人が訪れました。次いでタイ、中国となっています。台湾だけで全体の3割を占めていて、福島県にとって重要な存在になっていました。

コロナの影響を受けてここ数年は大きく減りましたが、感染症対策の緩和で去年から再び訪れる人が増えています。そのため、去年9月には台湾のLCCタイガーエアが、福島空港と台北を結ぶ定期便の運航について、福島県と覚書をかわしました。

今回が4年ぶりとなる台湾のチャーター便の運航について、県の空港交流課の担当者は「台湾では『雪を見たい』という人が多く、会津を中心に旅行需要が高いのでインバウンドの拡大に繋がる」と歓迎していました。

一方で、「会津だけでなく中通りや浜通りにも来てもらえるようなプロモーションにも力を入れていきたい。さらに観光だけでなくビジネスや教育の交流にもつなげたい」と話していました。

コロナが5類に移行し、日本各地の観光地が「インバウンド」に力を入れる中で福島をどうアピールしていくか、もてなしの意識とともに戦略が求められています。