派閥の裏金事件を受け、自民党では全議員を対象とした政治刷新本部を開き、岸田総理は「政治は国民のためにある」と訴え、立党精神に立ち戻った議論を呼びかけました。

岸田総理
「政治は国民のためにある、こうした自由民主党の立党の精神に立ち戻って皆さんの思いをこの会議において開陳頂きたいと思います」

自民党は党所属の全議員を対象に「政治刷新本部」を開き、岸田総理は「みなさんの党を思う、政治を思う熱い思いを聞かせていただきたい」と述べた上で、「国民の信頼を回復するため日本の民主主義を守るために自民党は変わらなければならない」と強調し、議論を促しました。

政治刷新本部では▼政治資金の透明性の拡大や▼派閥のあり方に関するルール作りなどについて議論を進めますが、最高顧問を務める菅前総理が「派閥の解消」を訴える一方、麻生副総裁は「派閥を解消するべきではない」と主張するなど、議論は難航も予想されます。

岸田総理は「時間の許す限り、膝を交えて意見交換をしてまいりたい」と党改革に向けた議論に意欲を示し、「今回の問題の原因を踏まえつつ、再発防止を検討する」としていますが、政治刷新本部の安倍派のメンバー10人のうち9人に裏金疑惑が浮上し、議論の正当性を疑問視する声もあがっています。