
予選ラウンドを8勝4敗、5位でファイナルラウンドに進んだ日本は、予選ラウンド2位のブラジルが準々決勝の相手となる。対戦成績は44勝90敗、直近では昨年の東京五輪で日本がストレート負けを喫し、現在7連敗中と強敵だ。
予選最終週のカナダラウンドは疲労も残る中4連敗(オランダ、トルコ、セルビア、ベルギー戦)と、日本にとって厳しい流れが続いている。

ファイナルラウンドが開催される会場のメインアリーナで行われた前日練習では、ブロックディフェンスを重点的に確認するなどワンレグで強烈なスパイクを叩き込んでくるブラジルへの対策を講じた。
東京五輪銀メダルのブラジルを相手にどこまで日本の武器であるディフェンスが粘れるかが勝利のカギになることに変わりはないが、オフェンス面でセッターとのコンビが合わない場面も多々見られたカナダラウンド。セッターとアタッカー陣のコンビを修正し、速いバレーが展開できれば勝機はある。
キャプテン古賀は4連敗を喫したカナダラウンドについて「精度が落ちてきたこと」を敗因に挙げる。「基本に立ち返り、日本が勝てていた要因のスピードあるトスワーク精度を高く仕上げ、ブラジル戦ではしっかり出していきたい」。目標は2大会連続となる“ベスト4”。「今年は世界を知ることが大事」と話す古賀。強敵ブラジルにもアグレッシブに攻めていく。
