アメリカのブリンケン国務長官は、中国共産党対外連絡部の部長とワシントンで会談し、台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を強調しました。

アメリカの国務省によりますと、ブリンケン国務長官は12日、ワシントンで中国共産党対外連絡部の劉建超部長と会談しました。

会談では、台湾の総統選挙が13日に行われるのを前にブリンケン国務長官が台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を強調しました。

また、去年11月に行われた日米首脳会談の成果を踏まえ、軍同士の対話や、麻薬対策で協力していく重要性を確認したほか、ウクライナや中東、北朝鮮情勢などでも意見交換したということです。

一方、中央対外連絡部によりますと劉部長は会談で、「双方は互いに歩み寄り中米関係の安定的、健全かつ持続可能な発展を促進すべきだ」と強調したということです。

劉部長は、次期外相候補と注目される人物で、10日には、ファイナー大統領副補佐官とも会談し、ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢などを巡って意見を交換していました。