アメリカの国防総省は11日に行ったイエメンの武装組織「フーシ派」の拠点への空爆で、フーシ派の攻撃能力が低下したとの認識を示しました。

アメリカの国防総省の幹部は12日、イエメンの武装組織「フーシ派」に対して11日に行った空爆について、30か所弱の拠点を150発以上の砲弾で攻撃していたことを明らかにしました。

爆撃の標的は山地や、人の少ない地域にあるミサイル発射台などが中心だったとして、「多くの死傷者が出ているとは考えていない」と説明しています。

また、国防総省の幹部は「フーシ派による報復攻撃を予測している」とする一方で、「フーシ派が9日に行ったような攻撃を再現できるとは考えていない」とも指摘し、爆撃がフーシ派の攻撃能力を低下させたという認識を示しました。

12日にもフーシ派が紅海で弾道ミサイルを一発、発射したことを明らかにしましたが、艦船には命中せず、被害はなかったとしています。