中国国防省の報道官は12日、「いかなる形態の台湾独立のたくらみも断固として粉砕する」との声明を発表しました。13日の台湾総統選挙を前に「独立勢力」とみなす与党・民進党に圧力をかける狙いとみられます。

中国国防省の張暁剛報道官は12日の声明で、台湾の民進党政権について「住民が苦労して稼いだお金をアメリカ製兵器の購入に費やしている」と非難しました。そのうえで、「中国軍は常に厳戒態勢を維持しており、あらゆる措置を講じていかなる形態の台湾独立のたくらみも断固として粉砕する」と強調しました。

台湾総統選では、主要な世論調査で中国と距離をおく民進党の頼清徳候補がリードしていて、中国側は民進党に対する圧力を強めて、台湾世論に揺さぶりをかける狙いがあるものとみられます。