受験生に少しでも役立ててもらおうと、共通テストで実力を発揮するためのポイントをテレビ高知の元アナウンサーで現在は予備校の塾長を務める竹内康祐(たけうちこうすけ)さんに伺ってきました。

今年で4回目を迎える大学入学共通テスト、基礎的な学力が問われる試験で、その最大の特徴は文章やグラフ、地図など読む分量が多いことです。

(土佐アカデミー 竹内康祐 塾長)
「あの分量をこなすってなると、とにかく早く読まなければいけない。ただ正確に読まないとマークシートですから、正解か不正解かオールオアナッシングなので、そのあたりは慎重にもやらなければいけないという、その辺は受験生にとってみると、大変な試験だと思いますね」

問われるのは「集中力」。では集中するためにはどうすればいいのか?竹内さんは「新しいことをする必要はない」と話します。

(土佐アカデミー 竹内康祐 塾長)
「例えば鉛筆なんかも、普段使ってる鉛筆でいいでしょうし、消しゴムもそうですね、何か新しい新品のもの使うよりはふだん使い慣れたものを使うというふうに、それぞれ自分が受けやすい環境というのを整えて試験に臨んでもらいたいなと思います」

試験前日のこのタイミングは「知識の確認」が大切です。最後の1秒までの確認が大量の情報を読み解くための安心材料になるといいます。

(土佐アカデミー 竹内康祐 塾長)
「今更共通テストに慣れましょうとかそういうふうにする必要はないと思います。もう皆さん十分練習は積んできてると思うので。知識の部分だけで言うと、例えば英語だったら単語集・熟語集。理科や社会は、用語集を使うとか、また教科書でいいと思いますね。共通テストの範囲というのが、教科書ですから教科書以上のものが出てくるってことはないのでですので」

それでも本番は緊張してしまいそうと不安に思っている人もいるかもしれません。竹内さんが送り出してきた多くの教え子も、やはり緊張していましたが、試験が始まればみんな集中できていたそうです。

(土佐アカデミー 竹内康祐 塾長)
「それで全て人生が決まってしまうわけではないんですけれども、大きな一つの節目ですよね、共通テストっていうのは。なので、やはり、人生かかってるんだと思えば、集中しますよ。その辺は大丈夫だと思いますよ、皆さん」

最後に竹内さんから受験生にメッセージをいただきました。

(土佐アカデミー 竹内康祐 塾長)
「受験というのは、120%の力が出るということは僕はないと思います。奇跡が起こることってないんですよね。これまで積み重ねてきたものを、どれだけ100%に近い数字を出すことができるかっていうのが、入試だと思うんですよ。ふだん通りの環境を作って試験に臨む。そして、試験に臨んだときに、自分が持っている力をできるだけ100%発揮する。その二つに尽きると思いますね」