「ESD」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

「ESD」とは、「Education for Sustainable Development」の略で、簡単に言うと、「SDGsを実現するための教育」のことを言います。

12日、このESDを行う教員を目指す大学生が、綾町で減少を続ける二ホンカモシカを題材にした絵本を使って、地元の小学生に授業を行いました。

12日、綾町の綾小学校を訪れたのは、南九州大学の学生たち。

小学3年生に地元の自然環境について学んでもらおうと、国の特別天然記念物で、綾町で激減している二ホンカモシカを題材に授業を行いました。

授業では、小川七海さんが卒業研究として制作した絵本をモニターに映し、読み聞かせを行いました。

(南九州大学4年生 小川七海さん)
「ここらへんでカモシカと会ったことがあるんだ。カモシカはいる。森の奥まで進もう!」

大学生の授業を受けた子どもたちは・・・

(3年生)
「(二ホンカモシカに)あんまり会えないのがわかった。ニホンカモシカをちゃんとよく見たいと思った」
「(二ホンカモシカは)下から生えてる緑の葉っぱとかを食べることを初めて知りました。動物が住みやすいように自然を大切にしてきたいと思いました。」

(絵本を制作・南九州大学 小川七海さん)
「カモシカに関する情報とか、地域のことに関する情報とかっていうのはたくさんあると思うので、そういうところに子供たちが自分で気付くっていうのをテーマにこの絵本をつくりました」

また、12日は、大学の教授からカモシカの生育状況について説明があり、児童たちは地元の自然について理解を深めていました。