中国政府は12日、去年1年間の消費者物価指数が前の年と比べて0.2%上昇したと発表しました。政府の年間目標である「3%前後」を大きく下回り、消費の冷え込みが鮮明となっています。

中国国家統計局によりますと、去年12月の消費者物価指数はおととしの同じ時期と比べて0.3%下落しました。消費者物価指数がマイナスになるのは3か月連続で、下げ幅は前の月のマイナス0.5%からは縮小しています。

去年1年間の消費者物価指数については、前の年と比べ0.2%の上昇にとどまっていて、政府が目標として掲げた去年1年間の物価上昇率「3%前後」を大きく下回りました。おととしと比べると消費者物価指数は1.8ポイント下落しています。

不動産市場などの不況が続く中国で景気の先行きに対する不安が広がり、消費の冷え込みが鮮明となった形で、デフレへの懸念も一層強まっています。