政府が行った北方領土問題に関する世論調査で、ロシアによる不法占拠が続いている現状について、「知らない」と答えた人の割合が30代以下ではおよそ半数を占めました。

内閣府が去年行った調査では、北方領土問題の現状について、▼「よく知っている」が10.0%、▼「ある程度知っている」が54.1%、▼「『北方領土』という言葉については聞いたことがあるが、現状までは知らない」が35.0%、▼「『北方領土』という言葉を知らない」が0.6%でした。

調査方法が異なるため単純比較はできませんが、5年前の調査に比べ「現状までは知らない」と答えた人の割合が増えています。

年代別にみると、▼「『北方領土』という言葉については聞いたことがあるが現状までは知らない」と答えた人が、18歳から29歳では47.0%、30歳から39歳では49.1%と半数近くを占めました。

北方領土についての情報源は、テレビが88.0%、新聞が50.5%、学校の授業が32.5%などとなっていますが、全体では11.6%だったSNSが18歳から29歳で23.3%、30歳から39歳で18.2%と高くなっています。

また北方領土返還運動に参加したくないという人にその理由を聞いたところ、「自分が参加しても北方領土が返還されるとは思えないから」が45.7%と最も多くなりました。

内閣府はこうした結果について「国民1人1人に自分事として捉えてほしい」としたうえで、「特に若い世代にどのようにアプローチをするのかが課題」と分析しています。

一方、北方領土のイメージキャラクター「エリカちゃん」の公式Xでは、フォロワー数が4年間でおよそ8万人増えており、内閣府の担当者は、「理解がより深まるような質の高い投稿を心がけたい」と述べています。